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全てが重なった時に起こった。それが「奇跡のバックホーム」松山商対熊本工

奇跡のバックホームはご存知ですか。
甲子園での中でも名勝負と語り継がれる。奇跡のバックホーム。
それは偶然でもなく、全てが重なった時に起きた必然だったのかもしれません。

第78回全国高等学校野球選手権大会決勝の松山商業対熊本工業で起きた奇跡。
初回に3点を入れた松山商業はそのリードを守っていたが、徐々に迫る熊本工業。
熊本工業は9回の裏に同点に追いついき試合は延長戦へ。
10回裏に熊本工業が1死1,3塁とチャンスを広げ、松山商業は満塁策を取り勝負に出る。その時、ライトに代わって入った矢野のもとにボールが飛び、誰もがサヨナラ負けだと思った瞬間、奇跡のバックホームを見せ大ピンチを救った。
その後11回表に奇跡のバックホームを生んだ矢野からの攻撃。勢いのまま2塁打を打ちそのまま3点をとりそれが決勝点となり試合終了。

まさに奇跡が起きた瞬間だったが、その奇跡は単なる偶然ではなく、全てが重なって起きたことであった。

①神のお告げが生んだ奇跡
奇跡のバックホームを生んだ矢野は、不調から甲子園ではスタメンを外れていた。そしてライトを守っていたのは経験の浅い選手だった。
1死満塁でバッターは左打者。ライトに飛ぶ可能性も低くなく、しかし矢野は矢野でライトの経験は多いが守備に不安を覚える部分も多く、松山商業の監督は守備を変えるかどうか迷っていたという。その時、どこからか神のお告げが聞こえ、守備を変える事を決断したという。その時既にキャッチャーはサインを出し終え、ピッチャーは投げようとしていた瞬間であった。

②甲子園球場が生んだ奇跡
甲子園球場というのは浜風で有名。そしてこの奇跡のバックホームの時にも神風として浜風が吹いた。1死満塁で打者本田が打った打球は誰もが入ったと思った完璧な当たりだった。しかし浜風が吹き、打球は押し戻されてしまった。見事キャッチした矢野とタッチアップを狙う3塁ランナーの星子。矢野は返球の練習の際に度々暴投をしており、この時の返球も中継を無視した暴投となってしまった。しかしこの暴投が浜風に乗り、キャッチャーへの元へここでしかアウトに出来ない!というピンポイントのバックホームでアウトになった。

③真面目に練習に取り組んだ姿勢が生んだ奇跡
奇跡のバックホームを起こした矢野は真面目な選手で練習も真面目であったが、守備練習では度々暴投やエラーを繰り返してしまう本番に弱い選手であった。松山商業ではバックホームの際は中継かワンバウンドという決まりがあった。しかし監督の澤田は自身は教えていたのを忘れていたが、「サヨナラの場面で定位置より後ろの場合はダイレクト返球をする場合がある」という事を教えていたのであった。真面目な矢野はその事を覚えており、その通りに実行した。真面目な姿勢が生んだ奇跡であったのだった。

数々の奇跡が重なって起きた奇跡のバックホーム。必見です。

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元動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=g2trwaSDbM8

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